ネタ帳(ガンダムSEED)はは、本家の改装が終わらないので・・・。小話を書き溜めていこうとか・・・、そういうコンテンツです。 *たぶんグロ中心。 ・・・苦情は不可で(苦笑 *** +無題+ ぐっ、と力のこめられた腕に。 気づいてはいたけれど、よける気力もなくて。 その勢いのまま、地面にたたきつけられた。 のどがひゅ、と音にならない悲鳴をあげて。 ごぽり。 赤い塊を吐き出した。 のどが焼けるみたいに熱い。 げほげほと、何度か咳き込む。 その湿った音が、とまらない。 咳が止まらなくて、両手で抑えてもあふれ出る赤い色。 ぴょうきなの、君。 さっき俺を殴ったやつが。 いけしゃあしゃあと、何を言う。 白い肌は青白く、赤い色で埋め尽くされたこの両手。 きれいだね。 うっとりと微笑んで。俺に右手を差し出す。 その手の中の黒光りするそれ。 トリガーにかかる、人差し指。 閉じる翡翠の先、紫の瞳が笑ってた。 *** +夢見の森+ 「きれいだね。」 そういった彼は、伏せ目がちに微笑む。 桜が、はらはらと舞っていた。 「そうだな。」 紫の彼は。それきり何も、いわなかったけれど。 翡翠の彼は。舞い散る花弁を手にとってはちぎって。 ぼろぼろになった花弁を降らせ、笑っていた。 遠くへ消えた過去、それさえも。君は破り捨てるというの。 *** +あるひの話+ あるところにある。あるひの話。 どこにでもある。あるひの話。 一度分かれた道が、もう一度ひとつになるように。 そういって笑った、あなた。 やさしいのですね。けれど喪失を恐れるのですか? 一度分かれた道は、もう二度と戻らない。 そういって笑った、おまえ。 強いくせに、不器用すぎる。 とん。と押された背中に沿って。 「はじめまして。」 手が、差し出された。 *** |